君はどんな味がする?
コニー、トーマス、ピーターは未だに行方がわかっていない。ラニオンもいなくなってしまい、屋敷は次は自分が消えてしまうのではないかという恐怖が渦巻いている。

「ねえエマ、夕食を食べ終わったら少し庭を散歩しない?いいもの見せてあげる」

「散歩?いいよ!楽しみにしてる!」

エマに最後の晩餐を食べさせた後、エマを小屋に連れ込んで殺害する計画だ。アルフレッドの黒い計画など知らず、エマは無邪気に笑っている。

「愛してるよ、エマ」

愛しているから食べてあげる。食べることで永遠に一つになれるから……。

アルフレッドはエマを抱き締め、頭にキスを落とした。

そして夜中、アルフレッドの目の前の皿には愛しいエマの血肉が使われたケーキが並べられた。アルフレッドはケーキを見つめ、「ケーキになっても可愛いね、エマ」と微笑む。

エマはアルフレッドがみんなを食べていたことを知ると泣き喚き、「この人殺し!!」と悲鳴を上げながらアルフレッドに殺された。
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