【コミカライズ】結婚前日に「好き」と言った回数が見えるようになったので、王太子妃にはなりません!
「暗くてよく分かりませんわ。蝋燭を持ってこなければなりませんわね」
「俺が用意してくるよ。それまで、これを持っていてくれるかな?」
「はい」

 カーテンを片手で押さえて、レオンが何かを差し出した。
 反射的に受け取ってしまったキャロルは、細くて瑞々しい感触に、あ、と思う。

「これは、まさか……」
「三輪目だよ」
「~~~!!!」

 キャロルは、声にならない悲鳴をあげた。
 すっかりレオンにしてやられた。

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