【コミカライズ】結婚前日に「好き」と言った回数が見えるようになったので、王太子妃にはなりません!
 レオンはキャロルを『お姫様』と呼んでいるが、彼女は見た目の美しさも心の清らかさも、そして愛情深さも童話に出てくるお姫様そのものだ。
 ここまで猪突猛進なお姫様が出てくる物語は読んだことがないが、あったらきっと好きになっていただろう。

 その後、キャロルが寝つくまで側にいたレオンは、自室に戻ると扉に鍵をかけて、ふうと息を吐く。

「危なかった……」

 これまでもキャロルの側にいると、可愛らしさによくクラリと来ていたが、十二夜が始まってからは事あるごとに理性が飛びそうになっている。
 もうじき彼女が自分の花嫁になるのだと思うと、愛しさが爆発しそうになるのだ。

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