【コミカライズ】結婚前日に「好き」と言った回数が見えるようになったので、王太子妃にはなりません!
「レオン様……?」
「おはよう、キャロル。熱をあげて動けなくなっていたんだよ。俺が見つけられたから良かったものの、誰にも告げずに門の外へ出て、何かあったらどうするの?」

 レオンは微笑んでいたが、瞳が怖い。
 キャロルはしゅんと反省した。

「申し訳ございません……。レオン様が参加される愛犬家の集まりに、お好きな方のヒントがあるのではと思いましたの。手がかりは掴めませんでしたけれど……」
「そのために、熱をあげるほど歩き回ったのか。キャロル。何度でも言うけれど、俺は君との結婚を楽しみにしてきたんだ。他の誰かには、こんな気持ちにはならないよ」
「ですが」

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