【コミカライズ】結婚前日に「好き」と言った回数が見えるようになったので、王太子妃にはなりません!
 レオンの頭上の『∞』が示している。
 彼には、キャロル以外に「好き」を伝える相手がいるのだと。

「レオン様のお好きな方は、わたくしでないことだけは、はっきりしていますもの。探さないわけには参りません……」
「ねえ、キャロル――」

 レオンは、困った風に眉を下げて、キャロルを見つめた。

「――俺は、君だけを愛してる。君が子どもの頃から、言葉で、行動で示してきたつもりだよ。この想いを君に信じてもらえないのは、とても苦しい……」
「レオン様!」

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