【コミカライズ】結婚前日に「好き」と言った回数が見えるようになったので、王太子妃にはなりません!
「キャロルに、好きと言った回数が見えているのだとしたら……」
「あの暴走も理解できる」

 レオンは、セバスティアンと顔を見合わせた。

「夜分遅くに失礼致します」

 執事のマルヴォーリオが部屋に入ってきた。
 彼は二人に紅茶を出すと、胸元から可憐なレース紙の封筒を出した。

「キャロルお嬢様から、王太子殿下へのお手紙を預かって参りました」
「俺に?」

 手紙を受け取ったレオンは、封筒を開けて便箋を取りだし、目を通して驚いた。
 そこに書かれていたのは、キャロルの懺悔だった。

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