【コミカライズ】結婚前日に「好き」と言った回数が見えるようになったので、王太子妃にはなりません!
27 知りたい数字
「――全てを打ち明けて謝ったの。けれど、レオンさまはお怒りにならなかったのよ」
キャロルは、自室のバルコニーで紅茶を飲みながら、ガーデンテーブルの向かいに座ったタリアに話しかけていた。
サイドカウンターには、レオンから贈られた九本の薔薇がある。いろいろと障がいはあったが、無事に九夜目までを終えた。
あと三輪。
三つ夜を越えたら、キャロルは王太子妃になる。
大好きな人と結婚する日が、すぐそこに近づいていると思うと、喜びが湧き出して踊り出してしまいそう。
だが、キャロルには、気軽にそうできないわけがあった。
「ねえ、タリア。どうしてわたくしは、人の『好き』と言った回数が見えるようになってしまったのでしょう?」
キャロルは、自室のバルコニーで紅茶を飲みながら、ガーデンテーブルの向かいに座ったタリアに話しかけていた。
サイドカウンターには、レオンから贈られた九本の薔薇がある。いろいろと障がいはあったが、無事に九夜目までを終えた。
あと三輪。
三つ夜を越えたら、キャロルは王太子妃になる。
大好きな人と結婚する日が、すぐそこに近づいていると思うと、喜びが湧き出して踊り出してしまいそう。
だが、キャロルには、気軽にそうできないわけがあった。
「ねえ、タリア。どうしてわたくしは、人の『好き』と言った回数が見えるようになってしまったのでしょう?」