【コミカライズ】結婚前日に「好き」と言った回数が見えるようになったので、王太子妃にはなりません!
28 探索はお菓子をもって
「キャロルがいない……」
午後の仕事を抜けてテラスに向かったレオンは、もぬけの殻のテーブルを見てふしぎに思った。
いつもなら、キャロルが先に着席していて、レオンが来るのを楽しそうに待っているのに。
「何かあったのか?」
「キャロル様付きの侍女によりますと、自分の数字を探しに行ってくるとおっしゃっていたそうです」
側近の言葉を聞くかぎり、逃走したわけではなさそうだ。
キャロルが言う『自分の数字』とは、好きと言った回数のことだろう。
人の頭上にたえず浮かんでいるらしいが、なぜかキャロルは自分の数字だけ見えない。見てみたいと望んだとしても、不思議ではない。
「俺が探してみるよ」
午後の仕事を抜けてテラスに向かったレオンは、もぬけの殻のテーブルを見てふしぎに思った。
いつもなら、キャロルが先に着席していて、レオンが来るのを楽しそうに待っているのに。
「何かあったのか?」
「キャロル様付きの侍女によりますと、自分の数字を探しに行ってくるとおっしゃっていたそうです」
側近の言葉を聞くかぎり、逃走したわけではなさそうだ。
キャロルが言う『自分の数字』とは、好きと言った回数のことだろう。
人の頭上にたえず浮かんでいるらしいが、なぜかキャロルは自分の数字だけ見えない。見てみたいと望んだとしても、不思議ではない。
「俺が探してみるよ」