【コミカライズ】結婚前日に「好き」と言った回数が見えるようになったので、王太子妃にはなりません!
胸にふせて泣くキャロルの髪を、レオンは上から下へと撫でた。
「本当に痛くないんだよ。キャロルが無事でいてくれるなら」
ランタンの火が消えて、一寸先も見えない闇に包まれる。
胸元で震える小さな存在に、レオンの胸がきゅうと締めつけられた。
喜ばせようとして、怖がらせてしまった。
子猫のように高鳴った鼓動の速さを、どうにかして落ち着けてあげたい。
「大丈夫だよ、お姫様。あれだけの音だ。すぐに助けが来る」
コクンと頷く彼女の頬に指をはわせて、手さぐりで額にキスをする。
すると、「ひゃ」と可愛く鳴いたきり、泣き声は聞こえなくなった。
きっと、顔を真っ赤にして照れているんだろう。
これだけ近くにいるのに見られないなんて……いじらしくて、おかしくなりそうだ。
「本当に痛くないんだよ。キャロルが無事でいてくれるなら」
ランタンの火が消えて、一寸先も見えない闇に包まれる。
胸元で震える小さな存在に、レオンの胸がきゅうと締めつけられた。
喜ばせようとして、怖がらせてしまった。
子猫のように高鳴った鼓動の速さを、どうにかして落ち着けてあげたい。
「大丈夫だよ、お姫様。あれだけの音だ。すぐに助けが来る」
コクンと頷く彼女の頬に指をはわせて、手さぐりで額にキスをする。
すると、「ひゃ」と可愛く鳴いたきり、泣き声は聞こえなくなった。
きっと、顔を真っ赤にして照れているんだろう。
これだけ近くにいるのに見られないなんて……いじらしくて、おかしくなりそうだ。