【コミカライズ】結婚前日に「好き」と言った回数が見えるようになったので、王太子妃にはなりません!
 十二本の薔薇にはそれぞれ別の意味が込められている。

 最終日である十二夜目の薔薇には、相手を永遠に愛し続けるという強い意思が込められていて、この一輪の処し方で結婚するかどうかが決まる。

「ありがとうございます」

 キャロルは、差し出された薔薇を受け取った。

 結婚を受け入れる場合、十二夜目に渡された薔薇を、新郎の胸に挿し返す。
 受け入れない場合は、渡された薔薇を全て捨てる。

 つまり、一輪目が渡されてから十二日間、新婦には結婚について考える時間が与えられるのだ。
 キャロルは十分に考えた。レオンはいったい誰を好きなのか、自分はレオンとどんな関係を築きたいのか。そして、自分の幸せとは何なのか。

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