【コミカライズ】結婚前日に「好き」と言った回数が見えるようになったので、王太子妃にはなりません!
タリアとマルヴォーリオは、ひときわ笑顔を弾けさせて手を打ち鳴らした。
「キャロルお嬢様、おめでとうございます!」
「私ども使用人は、必ずや王太子殿下がお迎えにいらっしゃると信じておりました」
「うっ……うううっ……」
喜びに包まれる公爵家で、ボロボロ泣いているのはセバスティアンだけである。
「よかったな、キャロル……! レオンも、王族の反対を押し切って、よく国王陛下を説得したものだ……!!!」
レオンに抱きつく腕をゆるめたキャロルは、心配そうに兄を見た。
「セバスお兄様ったら、泣きすぎですわ」
「今晩は許してあげて。セバスティアンにしてみたら、娘を嫁に出すような気持ちだから……」
「キャロルお嬢様、おめでとうございます!」
「私ども使用人は、必ずや王太子殿下がお迎えにいらっしゃると信じておりました」
「うっ……うううっ……」
喜びに包まれる公爵家で、ボロボロ泣いているのはセバスティアンだけである。
「よかったな、キャロル……! レオンも、王族の反対を押し切って、よく国王陛下を説得したものだ……!!!」
レオンに抱きつく腕をゆるめたキャロルは、心配そうに兄を見た。
「セバスお兄様ったら、泣きすぎですわ」
「今晩は許してあげて。セバスティアンにしてみたら、娘を嫁に出すような気持ちだから……」