【コミカライズ】結婚前日に「好き」と言った回数が見えるようになったので、王太子妃にはなりません!
レオンは困った風に眉を下げた。キャロルの耳は、重い溜め息の音を拾い上げる。
「どうかなさいまして?」
「なんでもないよ。工事が終わったみたいだ。また少し歩くね」
キャロルは再び抱きかかえられた。目は閉じたままだったが、びゅうと肌をなでた夜風が止んだので、どこかの建物に入ったようだ。
いよいよ、お披露目会場にたどり着いたらしい。
(城内にしては、遠い道のりだったような……?)
「――さあ、着いたよ」
柔らかな絨毯のうえに立たされたキャロルは、そうっと目蓋を開けて驚いた。
「これは、どういうことですのーーー?」
「どうかなさいまして?」
「なんでもないよ。工事が終わったみたいだ。また少し歩くね」
キャロルは再び抱きかかえられた。目は閉じたままだったが、びゅうと肌をなでた夜風が止んだので、どこかの建物に入ったようだ。
いよいよ、お披露目会場にたどり着いたらしい。
(城内にしては、遠い道のりだったような……?)
「――さあ、着いたよ」
柔らかな絨毯のうえに立たされたキャロルは、そうっと目蓋を開けて驚いた。
「これは、どういうことですのーーー?」