【コミカライズ】結婚前日に「好き」と言った回数が見えるようになったので、王太子妃にはなりません!
6 勝負の十二夜がはじまります
キャロルが立っているのは、深紅の絨毯が敷かれた教会のなかだった。
結婚式典の準備はすっかりととのい、並んだ木製のベンチと壁に、白い薔薇のブーケや王室の紋章が刺繍された巨大なフラッグが掛けられている。
立ち会い人である教皇や聖歌隊の少年たちもそろっていて、式典の主役であるキャロルとレオンを見つめていた。
「いつの間に式典会場に!? ここに立つのは、レオン様の恋人ですわ。わたくしがいてはいけません!」
「君以外の恋人なんて来ないよ」
ドレスをたくし上げて参列者席に向かおうとしたキャロルは、レオンに呼び止められて振り返った。
「来ない? 呼んでいないということですか?」
結婚式典の準備はすっかりととのい、並んだ木製のベンチと壁に、白い薔薇のブーケや王室の紋章が刺繍された巨大なフラッグが掛けられている。
立ち会い人である教皇や聖歌隊の少年たちもそろっていて、式典の主役であるキャロルとレオンを見つめていた。
「いつの間に式典会場に!? ここに立つのは、レオン様の恋人ですわ。わたくしがいてはいけません!」
「君以外の恋人なんて来ないよ」
ドレスをたくし上げて参列者席に向かおうとしたキャロルは、レオンに呼び止められて振り返った。
「来ない? 呼んでいないということですか?」