【コミカライズ】結婚前日に「好き」と言った回数が見えるようになったので、王太子妃にはなりません!
「かしこまりました」

 白馬は王城にたどり着いた。
 キャロルは、レオンに導かれるまま、王太子妃の部屋に通される。中には、桃色の布を張ったふかふかのソファが置かれていた。

「まあ、お可愛らしい」
「座って待っていてくれるかな。俺はお茶の用意を言いつけてくるから」
「お待ちしておりますわ」

 キャロルが座ったのを見て、レオンが部屋を出ていく。扉が閉まると、ガチャッと重めの金属音がした。
 キャロルがノブを回したが、扉はビクともしない。

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