【コミカライズ】結婚前日に「好き」と言った回数が見えるようになったので、王太子妃にはなりません!
「あら? 開かないわ」
「そういえば通達があったわね。このお部屋には、安全のために鍵がかかっているから、開けるときは報せなさいって」
「鍵は誰が持っているの?」
「王太子殿下と侍女長だけだそうよ」
「それじゃあ、侍女長に報せて開けてもらわないと。お昼のスープが冷めてしまうわ」
バタバタと遠ざかる足音を聞いて、キャロルは考えた。
鍵を開けてもらわないかぎり、キャロルはこの部屋を出られないし、誰も入って来られない。スープの一杯も持ち込めない、いわば完全なる密室だ。
(これが狙いだったのですね、お兄様!)
「そういえば通達があったわね。このお部屋には、安全のために鍵がかかっているから、開けるときは報せなさいって」
「鍵は誰が持っているの?」
「王太子殿下と侍女長だけだそうよ」
「それじゃあ、侍女長に報せて開けてもらわないと。お昼のスープが冷めてしまうわ」
バタバタと遠ざかる足音を聞いて、キャロルは考えた。
鍵を開けてもらわないかぎり、キャロルはこの部屋を出られないし、誰も入って来られない。スープの一杯も持ち込めない、いわば完全なる密室だ。
(これが狙いだったのですね、お兄様!)