【コミカライズ】結婚前日に「好き」と言った回数が見えるようになったので、王太子妃にはなりません!
伸びてきた手から逃げるように、キャロルはバスケットを体のかげに隠した。
「欲しいのなら、交換条件をのんでいただかなくては。このナッツをあなたに差し上げる代わりに、レオン様がお好きな相手方の名前を教えてくださいませ」
「それは――」
いよいよ、レオンの恋人の名が聞けそうになって、キャロルは緊張した。
おじいさんの言葉の先を待つが、タメが長い。
じっと待つ。
けれど、おじいさんは、うんともすんとも言わない。
待つ。待つ。待つ……。
そのうちに疲れてしまって、キャロルは音を上げた。
「欲しいのなら、交換条件をのんでいただかなくては。このナッツをあなたに差し上げる代わりに、レオン様がお好きな相手方の名前を教えてくださいませ」
「それは――」
いよいよ、レオンの恋人の名が聞けそうになって、キャロルは緊張した。
おじいさんの言葉の先を待つが、タメが長い。
じっと待つ。
けれど、おじいさんは、うんともすんとも言わない。
待つ。待つ。待つ……。
そのうちに疲れてしまって、キャロルは音を上げた。