赤い赤いお洋服《短》
そこには真っ赤に
染まってる私が映っていた……
「キャッ!!」
恐くなってその場にしゃがんで
しまった…………
「………な…んなの?
顔も…洋服も真っ赤……」
恐くて恐くて仕方がなかった…
けど自分に熱のせいで幻覚を
見ているんだと言い聞かせて
もう一度鏡を見た……
――すると、やっぱり
私の見間違い。
洋服の斑点以外どこも
赤くなかった……
「なんだ……やっぱ幻覚か」
ホッとしたと同時に
バカらしくなり
私は赤い斑点のことを
気にするのをやめて
再び布団に潜った………
「はぁ、お気に入りだけど
高かったわけじゃないし
いっか……」
そういって私は眠りについた…