赤い赤いお洋服《短》





私は海の前に知らない
女の子と立っていた……




『あか~いあか~い
およ~うふくなんでそんなに
あかいのか~』




女の子は歌を唄っていた…




『あか~いのは~ね~
あのひとのち~なんだ~よ』




あまりにも変な歌を
唄っていてちょっと鳥肌が
たった………




「…お…お嬢ちゃん……
なんのお歌唄ってるの?」




私は恐る恐る聞いた……




すると女の子は微笑んで




『死んだお母さんが
教えてくれたお歌~!』




と言った




………死んだお母さん?




この子は何を言って…



――――ピンポーンッ



はっ!!

私は夢から覚め、
現実に引き戻された……




「は……はぁ~い」




私は慌てて布団から出て
玄関に行って
ドアを開けた………


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