赤い赤いお洋服《短》
『キャハハハハ…
お姉ちゃんが早く返さないから
お母さんの血がついちゃった
んだよ………もう手遅れ……
お姉ちゃん、死んじゃうよ~』
そう女の子に囁かれた……
「血……?死ぬ………?」
確かに私の手についた
赤黒い物は血の塊のような
物だった………
「イヤ………イヤーッ!!」
私はその服を必死に
脱ごうとした…………
だけど脱げなかった……
「な……なんなの……
いやだ……助けて………」
『キャハハハハハ…
脱げるわけないじゃ~ん
お姉ちゃん死んじゃうんだよ』
脱ぎたいのに脱げないし
私は泣きながら
玄関からでて外を通る人に
助けを求めようとした……
だけど誰一人として
通らなかった……………