円城寺家のイケメン探偵 ～脅迫状に込められた思い～

その映像が流れた次の日、クラスの生徒の持ち物が紛失したことがわかり、誰が盗ったのか「犯人探し」が始まった。


でも全然見つからなくて、担任の先生も生徒に「盗った人がいればちゃんと正直に言いなさい」と自白を促してた。


放課後、どうしても昨日のことが気になっていた私は、勝手に見るなんてダメだってわかってたけど…


それでも誰もいなくなったのを見計らって、先生の机の「引き出しの中」を覗いてしまった。


そしたら…


そこには、友達が失くしたはずの「リコーダー」が入っていた。


見つけた瞬間、背中がゾクッとして怖くなって…


私は半べそで家に帰り、大好きなおじいちゃんに全てを話して相談した。


おじいちゃんは、ずっと前から一緒に住んでて、いつだって私の1番の味方でいてくれるとても大切な家族。


私の変な話を信じてくれるか心配だったけど…


でも最後までちゃんと真剣に聞いてくれて、ニコッと笑って私の頭を撫でてくれた。