円城寺家のイケメン探偵 ~脅迫状に込められた思い~
『文化祭で何かが起こる…確かに劇をすれば何かが起こる…みたいな文章だけど…』


私が言うと、


『だったら今日、顧問の佐々木先生が怪我をしたのおかしくないかな?まだ劇をしたわけじゃないのに…これから中止されるかも知れないしね』


と、柊音君が続けた。


『やっぱり脅迫状と先生の怪我は関係ないってことですか?』


『初音さん。でも、先程凛音様が言われてましたわ。まだ断定は出来ないし関連があるかも知れないと…』


亜矢奈さん、凛音の言葉をよく聞いてる。


『偶然…?でもやっぱりたまたま今日階段から落ちたというのも腑に落ちないよね』


『ああ、柊音の言う通りだ。だけど、もし佐々木先生が自分で落ちたんじゃないとすれば、犯人をかばってることになる…先生は誰をかばって、何のためにそんなことを…?』


凛音は、そう言って腕を組んだ。


『何だか僕、頭がこんがらがってきたよ』
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