円城寺家のイケメン探偵 ~脅迫状に込められた思い~
『脅された!?』


赤田さんが、とても驚いた表情で言った。


『中島さんは、はっきり教えてくれませんでした。でも…「お金を要求」されたって…』


小川君の表情も…沈み切ってる。


『お金を?どうして佐々木先生が中島さんにそんなことを?先生が、生徒からお金を取るなんて…』


どういう状況か全く理解出来なくて、私が言った。


『とにかく…それをはっきりさせないと始まらない。やっぱり中島さんを…』


『だから!だから…彼女は関係ない。僕がやったんです』


小川君は、必死に凛音に訴えた。


『君は…何をやった?』


『もちろん、先生を階段から…』


『突き落としたと?』


『はいそうです。僕がやりました』


『じゃあ、これは…?』


凛音は、すばやく脅迫状を小川君に見せた。


『…』


小川君は、黙ったまま何も言えず、息を飲んだ。
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