円城寺家のイケメン探偵 ~脅迫状に込められた思い~
『柊音。私からは…これを…』


『うわ!初音姉さん、これ僕が欲しかったラケット』


有名スポーツブランドの高そうなラケットを手渡したのは、円城寺家長女の円城寺 初音(はつね)ちゃん。


17歳、162cm。


黒髪ショートヘアの凛とした美人さん。


物静かで、でも全く悪気なく出てしまう「毒舌」が面白かったりする。


有名私立高校2年にして、学内トップの成績を誇る超秀才。


「外科医」になる夢を持ち、それを叶えることは間違いないだろう。


でも…


こんな美人なのに男の影は…ないみたい。


好きな人もいないらしいけど…


私が見る限り、ちょっと湊音さんに憧れてる感じもする。


もちろん本心は聞けないけど…


とにかく4人兄弟の唯一の女子っていうことで、みんなに可愛がられてる。


『僕からは…これ』


『まあ、凛音お兄様ったらまた探偵小説ですか?柊音もいらないならいらないって言った方がいいですよ』
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