円城寺家のイケメン探偵 ~脅迫状に込められた思い~
私が言うと、


『はい。本当に…凛音様、伊藤さんのおかげです。真由のこと、解決して頂いて…おまけに先生を突き落とした犯人まで見つけてもらって…何てお礼を言ったらいいか…』


と、恐縮して答えた。


『本当に…いろいろすみませんでした。私が脅迫状なんか書いてしまったから…』


中島さんは、申し訳なさそうに頭を下げた。


『そのことはもう忘れた方がいいよ。つらいことだったけど、それをバネにして、これからは…みんなと仲良く前に進んで欲しい』


凛音は「最強の微笑み」を中島さんに向けた。


『あの…実は僕達…』


その言葉でみんなが一斉に小川君を見た。


『付き合うことになりました』


その隣には中島さんが恥ずかしそうに立ってる。


『えー!!』


赤田さんは、驚きを隠せなくて思わず叫んだ。


『そうなんだ!小川君、良かったね。中島さんも…』


私は、2人を祝福した。
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