眠れない総長は眠り姫を甘く惑わす
「ん、……待、って……」
「無理。絶対待たねー」
「、、…」
いつの間にか体は壁に押し付けられていて、熱くなった頬に、首に、そして耳にキスをしながら制服のリボンが外された。
カーディガンのボタンも外すと、その下に現れたシャツも同じようにされていく。
「、…待っ、……御影さんだけ、ずるい、……」
「は? なにが」
「御影さんだって、……小町さんと……」
「……」
そうだよ。
それで私、御影さんのことを避けてたんだから。
頭がおかしくなりそうだったのは、私だって同じなんだから。
そんな気持ちを悟ってか、ボタンを外す御影さんの手が止まった。