眠れない総長は眠り姫を甘く惑わす
「みのり以外の女となんて、死んでもしない」
「……うん」
「みのり」
「うん…?」
「、───」
『あ……』と思う暇もない。
頬に触れていた手が背中に回った瞬間、強い力で抱きしめられていた。
「好きだ」
「、…」
「好きだ、みのり」
「、、、」
私も背中に手を回して、ぎゅーっと強く抱きしめ返す。
「うん、私も。大好き」
強くて弱い御影さんが、
だけどやっぱり誰よりも強い御影さんが。
私はこんなにも、胸がはち切れそうなほど大好きなんだ。