眠れない総長は眠り姫を甘く惑わす
ガラガラ、
「銀───っ!!」
普段は誰よりも冷静な御影さんの声に、微かな震えが混じる中……
向かったベッド上、さっきまでと変わらず横たわっている銀くんは、
「…………」
銀くんは、目を、………………開けて、いた。
「、、……銀、くん、……、?」
「……、……、、…」
弱々しくて、まだうまく声も出せない様子で……けれどその瞳には、しっかりと光が宿っている。
「銀くん、…、、」
「……銀さん、、、…!!」
私とリクくんが涙をぼろぼろ流す中、きっと、今できる精一杯で微笑んだ銀くんは……
「、………みのり、ちゃん……」
振り絞るように、小さく私の名前を呼んだ。