眠れない総長は眠り姫を甘く惑わす
「大丈夫っすか?」
どれだけ自分の世界に入っていたんだろう。
誰かが隣に座った気配にも気づかないなんて。
ハッとして隣を見ると、そこにいたのは……
子供?
「大丈夫……というか、君は……?」
どうして子供が、こんなところにいるのか。
隣に座るのは、小学校高学年くらいの男の子。
もしかして、迷い込んじゃったとか?
考えるとゾッとして、すぐに出口を教えようとしたけど。
「心配しなくても大丈夫っすよ。オレも白夜の一員なんで」
「えっ。君も暴走族なの?」
うそ、こんな子供が……。