眠れない総長は眠り姫を甘く惑わす







「お前、なに銀と仲良くなってんの」





六畳一間の家に帰ってすぐ、不機嫌な声が飛んでくる。

別に仲良くしてたわけじゃない……って言葉は、言ったらもっと不機嫌になる気がしたから飲み込んだ。



でも、よくわからない。

私は銀くんと仲良くしちゃいけなかったんだろうか?



チラリと御影さんを盗み見れば、会合の為に着ていたスーツを脱いでいるところで。

丁度シャツがはだけていたから、見てはいけないものを見た気がしてすぐに前に向き直った。



「おい、聞いてんのかよ」

「……」

「おい、みのり」

「ぎゃっ、なんで脱いでるんですか!?」



手を掴まれ渋々振り向いたら、はだけていたシャツは床の上。

上半身裸の御影さんが、すぐ真後ろに立っていた。


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