眠れない総長は眠り姫を甘く惑わす






「ん……」



ぼんやりと、保健室の白い天井が見える。

すっかり眠ってしまったみたいだけど、今何時だろう。


枕元に置いていたスマホに、手を伸ばそうとしたとき。



「えっ」



……えっっっ!?


同じベッド、同じ布団の中で寝ている人物に、心臓が止まりかけた。



「み、御影さん!?」



なんでここに!?

いつからここに!?



「おー、……起きた?」

「なんっ、なにして、ここ、学校、」

「ふあ……」



いや、のんびりあくびしてる場合じゃなくて!



「先生もいないし、気にすんな」

「気にします!」

「……起きて早々うるせ」

「、…!」



後頭部を引き寄せられて、寝転んだまま唇が塞がれる。

ベッドの中では意味深に足が絡んできて、それだけで疼くような刺激が走った。


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