今日もお兄ちゃんの一途な恋に溺れる。
♡Love ♾ 5

告白

今日も兄に話したいことが山ほどあるのに。


放課後になると彼を避けるように学校から1人で帰ってきた。


自室のベッドで寝転がりながら、白い天井をぼんやりと見つめていた。


毎日、その日にあった出来事を話すのが日課なんだけど、さすがに昨日の今日では部屋に行きにくい。


また着替えの途中だったらどうしょうとか、また昨日みたいなことにならないかと不安。


彼の部屋に行くのをためらうなんて初めてかも。


いつもの私は何にも考えないで兄の部屋にズカズカ入って広いベッドに寝転がっていた。


部屋着だって、別に家族なんだし特に気にせずに短パンやノースリーブみたいなかなり薄着だったこともある。



ううん、もっとひどい時はお風呂あがりに着替えを持っていくのを忘れてバスタオル姿を見られた時もあったっけ。


今思えば自分の羞恥心の欠如が情けなくなってくる。
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