今日もお兄ちゃんの一途な恋に溺れる。
でも確かに間違わなければいいだけだよね。


それにいくらなんでも、キスなんてするわけない。


きっと私をからかっているだけ。


だって彼は私のお兄ちゃんなんだから。


「んー、なんだか眠くなってきた」


その時、もう夜の11時を過ぎていたから眠たくて頭が上手く回らなかった。


ふわっとあくびをして兄のベッドにまたもぐりこんだ。


もう今日は深く考えるのは終わり。


『また、ここで寝るつもりだな。運ぶの大変なんだから自分の部屋で寝なさい』


『ん-、やだ。翔くんと寝るのー』


寝ぼけていたけれどちゃんと名前で呼んだ。


布団にくるまって目を閉じる。


ベッドも布団もいっぱいいっぱい彼の香りがして落ち着くんだもん。


昔は一緒に寝てたのに、中学生になったくらいからは絶対朝まで一緒に寝てくれないの。
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