今日もお兄ちゃんの一途な恋に溺れる。

side翔 キミに見惚れてる

side 翔

「チー、気持ちいい?」


「うん」


彼女はまだ眠そうな目をこすりながら屈託なく白い歯を見せて笑う。


毎朝俺は彼女を起こしてからマッサージをしてやる。


細くて小さな足を揉みほぐすと、彼女は気持ちよさそうに吐息を吐いた。 


だけど、俺がいまどんな気持ちでいるのかなんてまったく考えていないんだろうな。


ただ、俺を信用して無防備に身体をあづけているだけ。


なんにも知らない無邪気で純粋な。


俺の愛しい愛しい女の子。


瀬戸千桜、高校1年15歳は俺の妹。


真っ白で艶々した肌、小さい顔にキラキラした大きな瞳が引き立つ。


一度も染めたことがないサラサラボブヘア。


身長は低くて、わりとほっそりとしている。


本人に自覚は無いみたいだけど、天使のように可憐で守ってあげたくなる清純派美少女。
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