今日もお兄ちゃんの一途な恋に溺れる。
翌日の月曜日、3連休の最後の日も兄は結局帰ってこなかった。
まさかの二連泊なんて信じられないよ。
一体、兄は何を考えてるの。
夕方にはまた矢代さんが申し訳なさそうに我が家に謝罪にきていた。
その時に高校の制服やカバン等を持っていったみたい。
制服まで持って行くならまだまだ戻ってこないつもりかもしれない。
両親は私のいる前では平気そうにしてそのことにはあまりふれない。
それには気づかないふりをしてその日も何とかやり過ごした。
兄だって明日になれば学校には来るはず。
だから、明日にはきっと会える。
その時には絶対に黙ってないから。
どういうつもり?ってとっちめてやるんだから。
そう、私はすっごく怒っていた。