今日もお兄ちゃんの一途な恋に溺れる。
あの時は意味がわからなかった。
だけど、今この瞬間わかったような気がして。
兄は特別な人で、私なんてもしも妹じゃなければ関わっていなかったかもしれない。
そう思ったら足がすくんで動けなかった。
あれ、こんなはずじゃない。
さっきまであんなに意気込んでいたはずなのに。
今すぐ彼に詰めよって、言いたいことを全部吐き出して。
私がどんなに怒ってるか伝えるはずだった。
翔くんのバカって言ってやるんだからって思っていたのに。
だけど、彼と目と目が合った瞬間、頭の中が真っ白になった。
もしかしたら兄は私のことよりも愛華さんの方が大切だと思ってるのかもしれない。
どうしょう、もしそうだとしたら。
彼の姿を見たら急にそんな弱気な考えにとらわれてしまった。
「千桜、どした?大丈夫?」
ぼんやりする私を歌ちゃんは怪訝そうに覗きこむ。
その時、私を呼ぶ優しい声が耳に響いた。
「チー」
だけど、今この瞬間わかったような気がして。
兄は特別な人で、私なんてもしも妹じゃなければ関わっていなかったかもしれない。
そう思ったら足がすくんで動けなかった。
あれ、こんなはずじゃない。
さっきまであんなに意気込んでいたはずなのに。
今すぐ彼に詰めよって、言いたいことを全部吐き出して。
私がどんなに怒ってるか伝えるはずだった。
翔くんのバカって言ってやるんだからって思っていたのに。
だけど、彼と目と目が合った瞬間、頭の中が真っ白になった。
もしかしたら兄は私のことよりも愛華さんの方が大切だと思ってるのかもしれない。
どうしょう、もしそうだとしたら。
彼の姿を見たら急にそんな弱気な考えにとらわれてしまった。
「千桜、どした?大丈夫?」
ぼんやりする私を歌ちゃんは怪訝そうに覗きこむ。
その時、私を呼ぶ優しい声が耳に響いた。
「チー」