今日もお兄ちゃんの一途な恋に溺れる。
こんなの千桜にとっては口癖みたいなものでたいして意味はないんだ。


likeとLoveの違いくらいわかってる。


「はいはい、俺も大好きですよ」


だから、同じように軽く返した。


ドサッ。


「うおっ」


手を広げたら、子犬みたいに飛びついてきたからさすがに呆れて笑ってしまう。


おいおい、それが高校生になった女の子がすることかよ。


「翔くん、かくごー」


そしてニコニコ笑いながら俺をくすぐってきた。


ほんっとこういうところが子供なんだよなチーは。


「くすぐったい?翔くん?」


「ん-、まだ平気」


「えーじゃあここは?」


俺が平気そうにするとムキになってさらにくすぐってきた。


胸から脇腹にかけて一生懸命にコチョコチョしてくる。


くすぐったいっていうよりも、おかしな気分になりそうでヤバイ。
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