今日もお兄ちゃんの一途な恋に溺れる。
「さようですか、それはよかったですね」
矢代さんはたいして驚いた様子でもなく穏やかな笑みを浮かべる。
「まあ、まだまだこれからが大変かもしれないですけど。やっと気持ちを確かめ合っただけだから」
「それでは、ようやく千桜様と両思いだということに気が付かれたんですね?」
「え?矢代さんは知ってたんですか?」
「はい、勿論です」
「なんだそうだったんだ。どうしてわかったんですか?」
「それはもう当然のことですから。
翔坊ちゃんとひとつ屋根の下にお暮しになっていたらどなたでも恋に落ちてしまうでしょうから」
「……」
矢代さんに聞いた俺が間違っていた……。
この人はなぜか俺のことを過大評価しているんだ。
たぶん、幼いころから見てきた情もあるんだろうけど、親馬鹿ならぬ執事馬鹿っぽいところがあってちょっと恥ずかしい。
「私は坊ちゃんの味方です。この先なにがあろうとお支え致します」
「はあ、ありがとうございます」
矢代さんはたいして驚いた様子でもなく穏やかな笑みを浮かべる。
「まあ、まだまだこれからが大変かもしれないですけど。やっと気持ちを確かめ合っただけだから」
「それでは、ようやく千桜様と両思いだということに気が付かれたんですね?」
「え?矢代さんは知ってたんですか?」
「はい、勿論です」
「なんだそうだったんだ。どうしてわかったんですか?」
「それはもう当然のことですから。
翔坊ちゃんとひとつ屋根の下にお暮しになっていたらどなたでも恋に落ちてしまうでしょうから」
「……」
矢代さんに聞いた俺が間違っていた……。
この人はなぜか俺のことを過大評価しているんだ。
たぶん、幼いころから見てきた情もあるんだろうけど、親馬鹿ならぬ執事馬鹿っぽいところがあってちょっと恥ずかしい。
「私は坊ちゃんの味方です。この先なにがあろうとお支え致します」
「はあ、ありがとうございます」