今日もお兄ちゃんの一途な恋に溺れる。
たとえば……手とかは繋がないのかな?
そう思って彼の手をチラチラ見ていた。
気がついてくれるかな。
だけど彼は真っ直ぐ前を向いて歩いていて私の目線には気がつかない。
考えごとでもしているみたいでこっちを見てくれない。
さっきの愛華さんの様子を気にしているのかな。
優しい翔くんのことだから彼女のことが少なからず心配なのかも。
でもデート中に他の人のことなんて想わないで欲しい。
そんなの寂しいよ。
仕方なく、指で少しだけ彼の手に触れて催促してみた。
「チー、手を繋ぎたいの?」
サラッと尋ねられたから顔が熱くなる。
「……」
ううっ、そんな直球で聞かないで。
「……うん」
翔くんの顔は見ないで小さく返事をした。
「俺も繋ぎたいけど、
誰かに見られるかもしれないだろ?」
「……でも」
「俺は誰に見られても構わないけど」
「……」
確かに知り合いの人に見られでもしたら、すっごくマズイ。
でも、この時どうしても手を繋ぎたいと思った。
そう思って彼の手をチラチラ見ていた。
気がついてくれるかな。
だけど彼は真っ直ぐ前を向いて歩いていて私の目線には気がつかない。
考えごとでもしているみたいでこっちを見てくれない。
さっきの愛華さんの様子を気にしているのかな。
優しい翔くんのことだから彼女のことが少なからず心配なのかも。
でもデート中に他の人のことなんて想わないで欲しい。
そんなの寂しいよ。
仕方なく、指で少しだけ彼の手に触れて催促してみた。
「チー、手を繋ぎたいの?」
サラッと尋ねられたから顔が熱くなる。
「……」
ううっ、そんな直球で聞かないで。
「……うん」
翔くんの顔は見ないで小さく返事をした。
「俺も繋ぎたいけど、
誰かに見られるかもしれないだろ?」
「……でも」
「俺は誰に見られても構わないけど」
「……」
確かに知り合いの人に見られでもしたら、すっごくマズイ。
でも、この時どうしても手を繋ぎたいと思った。