今日もお兄ちゃんの一途な恋に溺れる。
♡Love ♾ 9

思い出にプラス




その後、3回も電車を乗り継いだ遠い駅にある大型ショッピングモールに連れてきてもらった。


その間、ずっと手を繋いでいたせいか顔が火照って気分が高揚していた。


他愛もないおしゃべりをしては時々見つめ合い、照れ笑いしたりして。


ああ、なんか甘酸っぱい。


「チーここがどこだかわかる?」


「ううん、わかんない。来たことは無いよね?」


「あれ、覚えてないか」


「うん、わかんないな」


「チーと一緒に来たかった場所なんだ」


「へえ、そうなの?」


そのショッピングモールは最近改装したばかりらしくて、どこも真新しい店舗であふれていた。


お洒落なお店もいっぱい入っているから、ショッピングが楽しみだ。


「だいぶ様子が変わったみたいだし分からなくても仕方ないか」


「そうなの?昔来たことがあったかな」


どうやら、ここに来るのは初めてではないみたい。
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