今日もお兄ちゃんの一途な恋に溺れる。
「チー」
私の肩に手を置いて心配そうに覗きこむ翔くんの瞳を見つめ返した。
「アハハ、もういなかった。
凄く可愛かったんだけどな」
明るく振る舞おうとしたけど全然ダメ。
「……」
「翔くんにも見せたかったな。でもいつまでも変わらないものなんて無いよね」
それでも無理して笑ったけれど、彼が頭を撫でてくれたら一気に気持ちがゆるんだ。
「あれ、どうしたんだろ」
頬を伝う水滴に戸惑ってしまった。
「やだ、私、どうして、おかしいな」
「チー、ごめん、泣かせるつもりなんかじゃなかったのに。
レッサーパンダは半年ほど前に別の動物園に引き取られたらしいんだ」
申し訳なさそうに説明された。
「ごめん」
切なそうな彼の顔を見つめてこう言った。
「ううん、謝らないで」
「でもどうしても、早くチーをここに連れてきてあげたくて」
「うん」
「来月にはこの遊園地、閉園になるらしいから」
私の肩に手を置いて心配そうに覗きこむ翔くんの瞳を見つめ返した。
「アハハ、もういなかった。
凄く可愛かったんだけどな」
明るく振る舞おうとしたけど全然ダメ。
「……」
「翔くんにも見せたかったな。でもいつまでも変わらないものなんて無いよね」
それでも無理して笑ったけれど、彼が頭を撫でてくれたら一気に気持ちがゆるんだ。
「あれ、どうしたんだろ」
頬を伝う水滴に戸惑ってしまった。
「やだ、私、どうして、おかしいな」
「チー、ごめん、泣かせるつもりなんかじゃなかったのに。
レッサーパンダは半年ほど前に別の動物園に引き取られたらしいんだ」
申し訳なさそうに説明された。
「ごめん」
切なそうな彼の顔を見つめてこう言った。
「ううん、謝らないで」
「でもどうしても、早くチーをここに連れてきてあげたくて」
「うん」
「来月にはこの遊園地、閉園になるらしいから」