今日もお兄ちゃんの一途な恋に溺れる。
ここに来たら最後に必ず観覧車に乗っていたことを思い出した。
観覧車はすいていて並ばずに乗ることが出来た。
子供の頃はもっと広々としていたのに、今乗ると狭く感じた。
そうか、もう観覧車もなくなっちゃうんだ。
これが最後になるかもしれないんだな。
「連れてきてもらえてよかった、ありがとう」
「うん」
母との思い出の場所を探して連れてきてくれた彼の優しい気持ちが素直に嬉しい。
「帰ったらポンちゃんにも報告するね」
「そうだな」
観覧車の中で、隣に座った翔くんにお礼を言って、窓からの景色を目に焼き付けておいた。
見下ろすビルも見上げるビルも、全部オレンジ色で綺麗。
「チーほんとに大丈夫?」
心配性の彼はまだ私がさっき泣いたことを気にしているみたい。
「大丈夫だよ」
明るくそう答えてもまだ彼は不安そうに眉を寄せる。
「今日夜寝る時に寂しくならないかな」
観覧車はすいていて並ばずに乗ることが出来た。
子供の頃はもっと広々としていたのに、今乗ると狭く感じた。
そうか、もう観覧車もなくなっちゃうんだ。
これが最後になるかもしれないんだな。
「連れてきてもらえてよかった、ありがとう」
「うん」
母との思い出の場所を探して連れてきてくれた彼の優しい気持ちが素直に嬉しい。
「帰ったらポンちゃんにも報告するね」
「そうだな」
観覧車の中で、隣に座った翔くんにお礼を言って、窓からの景色を目に焼き付けておいた。
見下ろすビルも見上げるビルも、全部オレンジ色で綺麗。
「チーほんとに大丈夫?」
心配性の彼はまだ私がさっき泣いたことを気にしているみたい。
「大丈夫だよ」
明るくそう答えてもまだ彼は不安そうに眉を寄せる。
「今日夜寝る時に寂しくならないかな」