今日もお兄ちゃんの一途な恋に溺れる。
こんな時でも彼は私を愛おしそうに見つめてくれた。
「チーは俺のこと好き?」
「うん、好き」
「両思いだから付き合ってる。兄妹だからとか関係ない。ごく自然なことだろ?」
「でも……お父さんが」
「大丈夫だよ、みんなが納得してくれる道を探してみるから。チーはなにも心配しなくていい」
「そんなことが出来るのかな……」
「出来るよ、約束する」
気持ちはうれしいけど、そんなことが容易に出来るわけない。
「翔くん」
半信半疑の私を説得するように彼は力強くこう言った。
「運命なんて俺が変えてやる」
彼の手をぎゅっと握り返した。もうそれ以上何も言えなかった。
私が少しでも泣きそうな顔をしたら彼は必ず慰めてくれる。
私が心からお願いしたら、彼は一生懸命それに応えようとしてくれる。
オニイチャンだから。
私はそんな彼にいつもいつも甘えてばかり。
さっきのことで、彼は私を責めなかった。
その上私を傷つけないように我慢をしてくれている。
「チーは俺のこと好き?」
「うん、好き」
「両思いだから付き合ってる。兄妹だからとか関係ない。ごく自然なことだろ?」
「でも……お父さんが」
「大丈夫だよ、みんなが納得してくれる道を探してみるから。チーはなにも心配しなくていい」
「そんなことが出来るのかな……」
「出来るよ、約束する」
気持ちはうれしいけど、そんなことが容易に出来るわけない。
「翔くん」
半信半疑の私を説得するように彼は力強くこう言った。
「運命なんて俺が変えてやる」
彼の手をぎゅっと握り返した。もうそれ以上何も言えなかった。
私が少しでも泣きそうな顔をしたら彼は必ず慰めてくれる。
私が心からお願いしたら、彼は一生懸命それに応えようとしてくれる。
オニイチャンだから。
私はそんな彼にいつもいつも甘えてばかり。
さっきのことで、彼は私を責めなかった。
その上私を傷つけないように我慢をしてくれている。