今日もお兄ちゃんの一途な恋に溺れる。
連絡もこなくてガッカリしていた。
やっと自由に兄と話すことが出来ると思っていたんだけどな。
「うん、そうだね。どうしたんだろう」
なるべく感情をあらわさないように返事をした。
「なんか他人事みたいだね。一緒に暮らしてるのに。でもそっか、お兄さんまだ忙しいんだ」
「……そうみたい」
知らず知らず小さくため息をついていた。
「そんな顔しないで。俺がいるじゃん」
西原くんは口角を上げて優しい表情になる。
でも、上手く笑い返すことができそうになかった。
「……」
「いや、反応薄すぎだろ」
明るくツッコミをいれてから私のプリントに解答らしき数字をコソッと書きこむ彼。
私のプリントは名前すら書いていなかった。
さっきまで同じテーブルで何人かと一緒に勉強していたはずなのに、気がつけば私と西原くんの2人だけになっていた。
こんな時、そばにいてくれるはずの歌ちゃんはバレー部の練習試合があるとかで、合宿には3日めから参加するらしい。
やっと自由に兄と話すことが出来ると思っていたんだけどな。
「うん、そうだね。どうしたんだろう」
なるべく感情をあらわさないように返事をした。
「なんか他人事みたいだね。一緒に暮らしてるのに。でもそっか、お兄さんまだ忙しいんだ」
「……そうみたい」
知らず知らず小さくため息をついていた。
「そんな顔しないで。俺がいるじゃん」
西原くんは口角を上げて優しい表情になる。
でも、上手く笑い返すことができそうになかった。
「……」
「いや、反応薄すぎだろ」
明るくツッコミをいれてから私のプリントに解答らしき数字をコソッと書きこむ彼。
私のプリントは名前すら書いていなかった。
さっきまで同じテーブルで何人かと一緒に勉強していたはずなのに、気がつけば私と西原くんの2人だけになっていた。
こんな時、そばにいてくれるはずの歌ちゃんはバレー部の練習試合があるとかで、合宿には3日めから参加するらしい。