今日もお兄ちゃんの一途な恋に溺れる。
「俺も腹ペコだよ。早く昼飯食べよう」


「う、うん」


彼の後ろを小走りでついて行った。


2階の大広間から階段を下りて1階奥の食堂室へたどり着いた。


カレーライスの凄くいい匂いがして食欲がそそられる。


「俺がカレーをもらってくるから、瀬戸さんは席を確保しておいてよ」


「う、うん」


「瀬戸さんの分は大盛りで貰ってくるから」


「普通くらいでいいったらー」


そうは言ったけど、かなりお腹がすいていたので大盛でもなんでも食べられそう。


頭を使うとお腹がすくのかもしれないな。


食堂は休憩中やデザートバイキングを楽しむ生徒達であふれかえっていて席を探すのが大変そうだった。


「瀬戸さん、ここ座りなよ」


見知らぬ男子が声をかけてくれたけど1人分の席しか空いていない。


どうして私の名前を知っているのかも謎。


「ううん、2席分探しているのでいいです。どうもありがとう」


その人にペコッとお辞儀をして丁重にお断りした。
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