今日もお兄ちゃんの一途な恋に溺れる。
2年の確か生徒会メンバーの女子達みたいでみんな派手な雰囲気。


勉強合宿に来ているのにメイクもばっちり施している。


「あ、どうも」


彼女たちの勢いがすごくてたじろいでいた。


「妹ちゃん、お兄さんは合宿には来ないの?」


「え、えと」


そんなのこっちが聞きたいくらいだよ。


私だって何にも知らないんだから。


「会長がいないと寂しいわ」


「ほんとほんと、瀬戸くん目当てで参加してる子も多いのにどうしちゃったんだろうね」


「え、そうなんですか?」


なにそれ?聞き捨てならないよ。


「そうよー。去年の合宿もみんなで彼を囲んで、すっごく楽しかったんだから」


「あの誰にも落ちないクールなところが魅力なのよね」


クール?そうなんだ、私の前では結構よく笑うし優しいしデレてくれるけどな。


「あんなイケメンだったら普通は彼女がいるはずなのにね」
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