今日もお兄ちゃんの一途な恋に溺れる。
私達、同じ人を好きになったんだから。
彼を大切に想う気持ちは同じでも、私と彼女はわかりあえないしこの先仲良くなることもできないんだろうか。
同じ彼の妹同士なのに……。
そんな感傷的な気分でぼんやりしていると後ろから声をかけられた。
「あれ、瀬戸さん?」
「あ、石野くん」
クラスメイトの石野くんは親友の歌ちゃんと同じバレー部で、彼女と仲のいい男子。
夏休み前の勉強会では彼女とかなりいい感じだったからもしかしたらもう付き合っててもおかしくない。
あれ?でも、同じバレー部なのにどうして彼は初日から合宿に参加できているんだろう。
そのことを尋ねてみると、彼は眉を下げて小さく笑った。
「歌さんはレギュラーだから試合に出てるけど、俺は違うから」
「あ、そうなんだ。ごめん」
「いやいいんだ。でも歌さんは凄いよ。まだ1年なのに才能もあって有望なんだ」
彼を大切に想う気持ちは同じでも、私と彼女はわかりあえないしこの先仲良くなることもできないんだろうか。
同じ彼の妹同士なのに……。
そんな感傷的な気分でぼんやりしていると後ろから声をかけられた。
「あれ、瀬戸さん?」
「あ、石野くん」
クラスメイトの石野くんは親友の歌ちゃんと同じバレー部で、彼女と仲のいい男子。
夏休み前の勉強会では彼女とかなりいい感じだったからもしかしたらもう付き合っててもおかしくない。
あれ?でも、同じバレー部なのにどうして彼は初日から合宿に参加できているんだろう。
そのことを尋ねてみると、彼は眉を下げて小さく笑った。
「歌さんはレギュラーだから試合に出てるけど、俺は違うから」
「あ、そうなんだ。ごめん」
「いやいいんだ。でも歌さんは凄いよ。まだ1年なのに才能もあって有望なんだ」