今日もお兄ちゃんの一途な恋に溺れる。
「きっと、大丈夫だよ。大丈夫」
呪文のように根拠のない言葉を繰り返して背中を何度もさすった。
それから彼女を部屋に連れて行きずっと傍についていた。
案の定、部屋には誰も居なくて私達2人きり。
食堂で会った時の石野くんの様子を歌ちゃんに話してみたら、彼女も詳しい事情を打ち明けてくれた。
部活内で歌ちゃんと石野くんが部の規則を破ってこっそり付き合ってるんじゃないかって噂を囁かれだしていたらしい。
そういう噂が出始めたのは歌ちゃんがレギュラーに選ばれてから後のことみたいで。
もしかしたら、やっかみとかそういうのもあるのかもしれないなって思った。
「どっちにしろ、石野は私とはもう関わるつもりはないのかもね」
「でもそれは歌ちゃんのためにって思って我慢してるんだよ、きっと彼も辛いはず」
「そうかな……案外めんどくさくなっちゃっただけかも」
「そんなことないと思うけどな」
呪文のように根拠のない言葉を繰り返して背中を何度もさすった。
それから彼女を部屋に連れて行きずっと傍についていた。
案の定、部屋には誰も居なくて私達2人きり。
食堂で会った時の石野くんの様子を歌ちゃんに話してみたら、彼女も詳しい事情を打ち明けてくれた。
部活内で歌ちゃんと石野くんが部の規則を破ってこっそり付き合ってるんじゃないかって噂を囁かれだしていたらしい。
そういう噂が出始めたのは歌ちゃんがレギュラーに選ばれてから後のことみたいで。
もしかしたら、やっかみとかそういうのもあるのかもしれないなって思った。
「どっちにしろ、石野は私とはもう関わるつもりはないのかもね」
「でもそれは歌ちゃんのためにって思って我慢してるんだよ、きっと彼も辛いはず」
「そうかな……案外めんどくさくなっちゃっただけかも」
「そんなことないと思うけどな」