今日もお兄ちゃんの一途な恋に溺れる。
手玉にって……言い方っ。
「けなしてる?」
「ううん、褒めてるのよ。私、そういうの嫌いじゃない」
「はあそうなんだ」
「うん、それにね」
彼女は私の耳もとにそっと近づいて小さな声で言った。
「私、お兄ちゃんに告白したけどきっぱり振られたの」
「え?そうなの?」
「うん、すっきりしたわ。まあ、まだちょっとは好きだけどさっきのお兄ちゃんを見たらかなり覚めたわ」
彼女はチラッと兄の方を見た。
「ほら解散解散ー。みんなもっとやることがあるだろー」
兄は集まってきた野次馬の生徒達に声をかけているところだった。
「せっかくの海なんだから他人のことに構ってないで楽しめよなー」
なんだか急に生徒会長ぽい口調だからおかしかった。
愛華さんは再び私に向き直るとフンって鼻を鳴らした。
「だってお兄ちゃんの頭の中はチオのことで一杯なんだもん。一緒にいたってつまらないよ」
「そ、そっか」
「けなしてる?」
「ううん、褒めてるのよ。私、そういうの嫌いじゃない」
「はあそうなんだ」
「うん、それにね」
彼女は私の耳もとにそっと近づいて小さな声で言った。
「私、お兄ちゃんに告白したけどきっぱり振られたの」
「え?そうなの?」
「うん、すっきりしたわ。まあ、まだちょっとは好きだけどさっきのお兄ちゃんを見たらかなり覚めたわ」
彼女はチラッと兄の方を見た。
「ほら解散解散ー。みんなもっとやることがあるだろー」
兄は集まってきた野次馬の生徒達に声をかけているところだった。
「せっかくの海なんだから他人のことに構ってないで楽しめよなー」
なんだか急に生徒会長ぽい口調だからおかしかった。
愛華さんは再び私に向き直るとフンって鼻を鳴らした。
「だってお兄ちゃんの頭の中はチオのことで一杯なんだもん。一緒にいたってつまらないよ」
「そ、そっか」