今日もお兄ちゃんの一途な恋に溺れる。
それを言うなら、私だってもっともっと好きになってもらえるように頑張りたいよ。


「これだけは言わせて。あの……」


「ん?」


「う、嬉しいの。翔くんがそこまで真剣に私達のことを考えてくれてたってこと。だからあの、ありがとう」


「それって、オッケーってこと?」


彼はフ、と笑って私の頬に手を伸ばした。


「え?」


「まだ返事はもらえなくていいか。それよりさっきから凄く気になってるんだけどさ」


「ん?」


「その恰好がちょっと、水着よりも余計にやばいな」


「は?」


「俺のぶかぶかのTシャツを着てるのがめちゃめちゃ可愛いんだけど。どうすりゃいいんだよ」


彼はため息を吐きながらそう言って、瞳を細める。


「え?何言って……あっ」


次の瞬間、彼の腕の中に優しく包まれていた。


うう、翔くん上半身、裸だし……はずかしいよう。
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