今日もお兄ちゃんの一途な恋に溺れる。
すると、そっと彼の手がこちらへ伸びてきてそのまま私の手を包み込んだ。
「……翔くん」
どうしたのって感じで小首をかしげて見つめても答えてくれない。
子供の頃なら手を繋いだこともあっだけど。
でもそういう感じとは明らかに違ってて。
運転席には矢代さんだっているのにもし気づかれたら恥ずかしいな。
こんな秘密みたいに触れられたら、どうしたらいいかわからないよ。
だけど、別に特別な意味なんてないのかもしれない。
そうだよね、気にする私の方がおかしいのかもしれないな。
だって私たちは兄妹なんだもん。
その時運転席の矢代さんがミラー越しに私たちを見て微笑していることには気がつかなかった。
「……翔くん」
どうしたのって感じで小首をかしげて見つめても答えてくれない。
子供の頃なら手を繋いだこともあっだけど。
でもそういう感じとは明らかに違ってて。
運転席には矢代さんだっているのにもし気づかれたら恥ずかしいな。
こんな秘密みたいに触れられたら、どうしたらいいかわからないよ。
だけど、別に特別な意味なんてないのかもしれない。
そうだよね、気にする私の方がおかしいのかもしれないな。
だって私たちは兄妹なんだもん。
その時運転席の矢代さんがミラー越しに私たちを見て微笑していることには気がつかなかった。